欺瞞という名の真実

自分のセクシャルマイノリティについて悩み続けるブログ

親殺しの仮面

 

好きな人を死なせてしまった男の人の悲しい物語を見た。

 

男の人には結婚を約束した女性がいた

幼い頃から一緒に育って惹かれって結婚の約束までしていた。

 

でも親の都合で違う女性との婚約が勝手に決まって

それでも彼は一人の女性を愛し続けると決めた、

 

彼に愛されないと解っていても女はそれでも彼を愛し続けた。

社交辞令の笑顔、どんなに求めても返ってこない愛。

それでも女は彼を愛していた。

 

彼女が身篭り心の底から二人は喜んだ

けれど女は許せなかった。

 

彼女は女の子を生んだ、とても美しい彼と同じ瞳の女の子。

成長する度に嫉妬に狂い全てが許せなくなった。

そして女は彼女を殺した

 

彼は悲しみ笑わなくなってしまった。

悲しくて、悲しくて、悲しくて。

守れなかった自分を恨んだ

 

女はそれでも彼を愛した。

血の繋がりがなくても愛しい我が娘として育てよう

そして女は彼を手に入れた。

 

けれどそこに愛はなかった。

 

女は我が子のように女の子を愛した

けれどそれから奇妙なことが起こるようになった。

女の子に不幸が続くのだ

 

その度に彼が容疑者として疑われ

その度に不起訴で彼は守られた。

 

そんなある日就業の終わった彼のオフィスに女の子はいた

彼と彼の知り合いであろうスーツを着た女性がいて

女の子をあやしながら真剣な話をしていた。

 

そこに女から一本の電話が入る。

女の子はそこにいるの?私の子だから早く会わせてほしいと

 

しかし電話に出た女は冷たく拒否の言葉が告げられた、

そんなのおかしい、あの子の母親は私なのよ

 

いいえ、貴女じゃないわ。

貴女には渡せない、だから法廷で会いましょう。

 

彼は起訴された。

幼児暴行の罪で、裁判官はスーツを着た女性に無表情でこう告げた

 

被告は過去にも暴行と殺人未遂の罪で何度も起訴されては不起訴になっている

その事実を貴女は知って被告を庇うのかと

 

女性は答える。

私が知っているのは彼から聞いた今回の事件の事だけです。

なのでもしよろしければ彼の過去を全て今ここで

皆の見ているこの場所でお話しくださいと。

 

裁判官はその意見を受け入れた。

よろしいでしょう、では次の法廷で全てを話し

それから審議に入るとします、明日のこの時間にまた来なさい。

 

そうして彼はと女性は帰された。

彼は全てを話した。

 

それは彼が女の子を傷つけ

自分を憎み恐れ大人になっとき

自分を殺す様に告げたと。

 

 

 

此処で夢から覚めました。

…ねっむ、。